上場企業の場合、株を購入すれば、誰でも株主になることができます。株主になるということは、株を持っている分だけ、その企業の「オーナー」になれるということ。
企業のオーナーである株主になると、企業に対してさまざまな権利を行使することができるようになります。こうした権利を総称して、「株主権」とよびます。
株主権は配当金などの利益の分配を受けることを目的とする「自益権」と株主総会などに出席して企業の経営に参加することを目的とする「共益権」の2つに大きく分けられます。
また、こうした株主の権利には、持ち株数に応じて差があります。すべての株主に認められる権利を「単独株主権」と呼ぶのに対して、発行済み株式のうち一定割合以上を保有する大株主だけに認められる権利は、「少数株主権」と呼ばれます。
株主の権利にはいろいろなものがありますが、3大権利として知っておいてほしいのが、「議決権」「利益配当請求権」「残余財産配当請求権」の3つです。
「議決権」は通常、1株につき1票が与えられています。持っている株数分だけ、役員の選出や配当金額の決定といった重要な決議へ票が投じられるというわけ。オーナーとして企業の経営に参加できる――これも株式投資の醍醐味のひとつといえそうですね。
また、議決権の行使は書面でもできますが、株主総会に参加するのもオススメです。というのも、株主総会は、社長をはじめとする経営陣に直接質問したり、企業の雰囲気を肌で感じたりする絶好のチャンスだからです。
それに、最近の株主総会は、堅苦しいばかりでなく、さまざまな趣向を凝らしたものも多くなってきました。
特に女性に人気なのが、株主総会後に行われる立食パーティー形式の「株主懇談会」。例えば、神戸コロッケやお惣菜のRF-1といったデパ地下グルメの人気商品を提供しているロックフィールドは、株主懇談会で、自社のお惣菜をずらりと並べたパーティーを開催。また、レストラン経営とパスタソース等を販売するピエトロでは、オリジナルソースを使ったパスタやサラダが振舞われます。
株主総会の決議で配当を出すことが決まった場合には、持ち株数に応じて配当金を受け取ることができます。自分の大切なお金を出資しているのですから、利益が出た場合には、分け前をもらうのはごく自然ですよね。これが「利益配当請求権」です。
さらに万が一、投資した企業が倒産した場合でも、企業が抱えていた負債を返済した後で、財産が余れば、持ち株数に応じて残った財産を分配してもらうよう、請求することができます。これが「残余財産分配請求権」です。

オーナーである株主には多くの権利が用意されている。権利を知って賢い株主になろう。