スワップ狙いで取引をするならどの通貨がいいの?

FXで得られる2大リターンといえば、為替差益とスワップ。これらのうち、どちらのリターンをメインに据えて取引するのかは人によって異なりますが、「できるだけ手間ヒマかけずに、リスクを少なく取引したい」というなら、断然おすすめなのがスワップ狙いの投資法です。
スワップを狙って取引する場合に鍵となるのが、どの通貨を選ぶのかということです。少ない元手で多くのスワップが受け取れれば、それだけ利回りも高くなるからです。
注意したいのは、見た目のスワップの金額にだまされないということ。
1万通貨を買いポジションで保有していた場合に受け取れるスワップが英ポンド/円で255円、豪ドル/円で170円となっていたとします。数字だけ見ると、英ポンド/円のほうが多くのスワップを受け取れておトクな印象を受けますが、利回りという点からすると、必ずしも英ポンド/円のほうが有利とは限らないのです。
では、為替レート(価格)に対していくらのスワップが受け取れるのか、という視点から利回りを考えればよいのかというと、それも違います。実は、FXでスワップによる利回りを計算する際に本当に大切なのは、保証金とそれに対していくらのスワップが受け取れるのか、ということなのです。
たとえば、ジョインベストFXの「レバレッジ10」の場合、英ポンド/円を1万通貨取引するのに必要な保証金は20万円、豪ドル/円は8万円です。
英ポンド/円を1万通貨買っている場合に受け取れるスワップが255円で365日変わらないとすると(実際には日々変動するのが一般的です)、概算の利回りは(255円×365日)÷20万円×100=約47%。対する豪ドル/円を1万通貨買っている場合は、同じく(170円×365日)÷8万円×100=約78%ということになります。
こうして保証金とスワップの関係で見ると、スワップを狙って取引する場合に有利な通貨が見えてきます。取引に必要な保証金の金額は取扱業者や選ぶコースによっても異なりますので、実際に計算をしながら通貨を見定めるのがよいでしょう。
ただし、スワップによる利回りが高くても、政治的なリスクを抱えている通貨はスワップによるリターン以上の為替差損が出る可能性も高くなります。
また、第2回「今、FXは本当にハイリスク?」でも触れたように、スワップはそもそも通貨間の金利差を調整するところから発生しているものです。ですから、今後、金利差が縮まっていけば、受け取れるスワップも目減りしていくことになります。
こうした点を踏まえたうえで、厳しく通貨を選ぶことがポイントといえるでしょう。
