丁度良いレバレッジの目安って何倍くらい?

第2回「今、FXは本当にハイリスク?」でFXはやり方次第ではハイリスクにもローリスクにもなると述べましたが、では、いったいローリスクでFX取引を行うには、レバレッジを何倍ぐらいに抑えればよいのでしょうか。
よく、「レバレッジを1倍にすることで、FXを外貨預金代わりに利用しよう」などと言われますが、やっぱりレバレッジを効かせてこそのFX。いくら為替手数料が安くとも、レバレッジ1倍の時にスワップで得られる利回りは、外貨定期預金とそれほど大差ありません。
かといって、レバレッジを効かせるあまり、保証金を次々に追加しなければならなかったり、ロスカット(強制決済)になってしまったりしては元も子もありません。スワップを効率よく受け取り続けるためには、ほどほどにレバレッジを効かせながらも、ロスカットを避けるということが必至です。
そこで考えたいのが、過去の為替の値動きです。たとえば、直近1年の米ドル/円の為替レートを見てみると、つい最近、12年ぶりに100円の大台を割って話題になったものの、1年を遡ると、おおよそ1ドル100〜125円の中で推移しています(2008年4月16日現在)。
仮に1ドル=125円の時に10万円を保証金に1万米ドルを購入したとしましょう。この場合、10万円の保証金で125万円分の米ドルを購入しているのですから、単純計算でレバレッジは12.5倍ということになります。
ロスカットが行われる水準はFX業者によってさまざまですが、安全志向(?)の業者の場合、保証金の水準が当初の50%を下回るとロスカットが行われる場合も多いようです。
仮に当初の保証金が50%を下回った場合にロスカットが行われるとすると、ロスカットされずに済む含み損は最大で5万円。1万通貨を購入していた場合、5万円÷1万通貨=5円。つまり、ロスカットされずにスワップを受け取り続けることができるのは、1ドル=125円から5円円高の1ドル=120円まで、ということになります。レバレッジ12.5倍が高いと感じるか、低いと感じるかは人それぞれですが、スワップ重視のスタイルで取引しようとする場合、レバレッジ12.5倍では1年間ロスカットされずに保有を続けるのは難しいといえそうです。
ちなみに、当初必要な保証金が10万円で1万米ドルを購入するとして、1ドルが125円から25円の円高になった場合でもロスカットされないレバレッジを逆算してみると、25円×1万通貨=25万円。同じく当初の保証金の50%を下回った場合にロスカットが行われるとすると、5万円+25万円=30万円の保証金があれば、25円の円高になるまでロスカットされずに耐え忍ぶことができるという計算になります。
この場合、30万円の保証金で125万円分の米ドルを購入しているのですから、レバレッジは125万円÷30万円=約4.16倍ということになります。したがって、直近1年の米ドル/円の為替レートを参考にすると、だいたい3倍ぐらいのレバレッジであれば、ロスカットされずにスワップを受け取り続けられる可能性が高いといえます。
FXの取引に慣れていない人にとってはちょっとややこしい計算が出てきましたが、ここで知っていただきたいのは、細かな計算の方法よりも、為替レートの動きとレバレッジの「感覚」。この「感覚」をしっかりと養って、上手にレバレッジと付き合っていただきたいと思います。
