「おなじみの金融機関」と聞くと真っ先に思い浮かぶのは銀行ですか? それとも証券会社? 身近なのはやっぱり郵便局という人も多いかもしれませんね。
私たちの周りには、実にたくさんの金融機関があります。今回は、そのなかでもネットを活用した金融機関の双璧、ネット証券とネット専業銀行をクローズアップして、いろんな角度からお役立ち度を比較してみましょう。
まずは、お金を預ける機能についてです。銀行にお金を預けるときに開くのは、総合口座や普通預金口座。一方、証券会社で口座開設の申し込みをすると、ほぼ自動的に開設されるのが証券総合取引口座です。
証券総合取引口座というと、株の売買のためにお金を出し入れする口座というイメージを持つ人が多いはずです。でも、実は、株の購入資金ではない日常的なお金を預けておくだけでもメリットがあるのです。
証券総合取引口座に預けたお金は自動的にMRF(マネー・リザーブ・ファンド)で運用されます。MRFとは、公社債投資信託の一種で、短期の国債や短期金融商品で運用されるため、高い安全性が期待されます。さらに、1円単位で購入でき、手数料無料で即日解約できるので、流動性が高いのも魅力です。
証券総合取引口座への入出金は、顧客ごとに決められた銀行口座から行います。提携先のネットバンキングを使えば手数料無料で即時に入金できますし、ネット証券が発行する専用カードを使えば、提携先の銀行や郵便局、コンビニのATMからダイレクトに現金を入金することもできます。こういったことをふまえると、証券総合取引口座の機能は銀行の普通預金口座の機能と比較してもそれほど引けを取らないと言えるでしょう。
では、証券総合取引口座と銀行の普通預金口座、どちらにお金を預けた方がオトクでしょうか?
現在、銀行の普通預金口座の年利回りは、大手都銀で0.1%。これに対して、MRFは0.2〜0.3%というのが中心。オトク度からいえば、MRFで運用する証券総合取引口座のほうがやや優勢です。ただし、給与の振込みや公共料金の自動引き落とし、クレジットカードの決済などについては、証券総合取引口座では対応できていないものも。利便性の面からはネット専業銀行の普通預金口座や総合口座のほうに軍配が上がるようです。