まずは投資初心者に多く見られる失敗談をいくつかご紹介していきます。これらはどれも誰もが起こしがちなミス。気をつけましょう。
デパートで販売の仕事をするK美さんは、株を始めて3ヵ月。1週間ぶりに株価を見てみたら、手持ち株が予想に反してグングン値を下げているではありませんか!
慌てたK美さんは、「損失がこれ以上膨らむ前に売却しよう!」と思っているにもかかわらず、うっかり売りと買いとを間違え、売るはずの株を買い増ししてしまいました。下げ相場で追加購入してしまったため、損失はますます膨らむばかり。泣くに泣けません。
万が一間違った注文を出してしまっても、深夜や早朝なら、訂正や取り消しをすることが可能です。でも、証券取引所の取引時間中に注文を出した場合には、取り消す間もなく、すぐに売買が成立してしまうという場合もあります。
そういえば、K美さんの株式投資の師匠である彼が、この間「売りと買いを間違えるマヌケな奴、結構いるらしいよ」って言っていたなぁ……。この失敗、絶対彼には言えない!と心に誓うK美さんなのでした。

やり手の営業ウーマンで知られるM子さんは、株を始めて1年半。証券口座には多めに資金を入れて、欲しい株がいつでも買えるようにスタンバイしています。
そんなM子さんですが、先日、自宅で買い注文を出そうとしているときに、携帯に電話がかかってきました。相手はお世話になっている取引先。いつもの通り熱く営業トークを繰り広げながら、パソコンで買い注文を入力しました。
ところが、電話しながら入力していたため、100株買うつもりが誤って1000株と入力。口座にも1000株買えるだけの資金があったため、あっという間に取引が成立してしまいました。
おまけにその日から株価は下がりっぱなし。ゴールデンウィークは彼と海外リゾートに行く約束をしているのですが、旅行代金に充てるはずだったお金が株に姿を変えてしまったので、このままでは国内の温泉旅行に行けるのかも危ういところ。毎日、株価をチェックしながらも気が気ではありません。
「あの時、電話に気をとられていなかったら……」と後悔しているM子さんなのでした。
Aさんが保有する企業の株主優待はレストランの食事券。
「もうすぐ株主優待が届くから、あの有名店でディナーをご馳走してあげるわ」
なんて、彼に大見得を切ったAさんでしたが、待てど暮らせど肝心の株主優待が届きません。
株主優待は通常、権利確定日の3ヵ月後ぐらいに手元に届きます。権利確定日からもう4ヵ月が経ったというのに、いったいどうして?
Aさんは、権利確定日当日に駆け込みで株を購入したようなのですが、ここに問題がありました。株主優待を手に入れるには、権利確定日の5営業日前までに株を購入する必要があったのです。
結局、彼には株主優待だとウソをついたまま、約束通りディナーに行って、カードで2人分の支払いを済ませたAさん。彼に「株主ってすごいんだねー」と褒められてにっこり微笑んだものの、心の中では泣いているAさんなのでした。

冬のボーナスが入ったので、はじめての株式投資にチャレンジしたR子さん。実は前々から「はじめて買うならここの株!」と狙いを定めていて、株価も毎日チェックしていました。
株価もいい感じで下がってきて、買うにはとってもタイミングよさそう。よし、今日こそ買うぞ!彼にも「今日、これから投資デビューするよ!」とメールして、スタンバイはOK!!
以前、証券会社から届いた口座開設のお知らせを開いて、パスワードとIDを入力して、いざログイン!注文画面を開いて、お目当ての銘柄の名前を入力して…。
ところが、いざ送信しようとすると「残高不足」のエラー表示が……。
R子さん、肝心なことを忘れていました。購入に必要な入金がまだだったのです。インターネットで株を買う場合、先に入金しておかないと、株が買えないのです。
結局、株価はその日から急騰。彼も「お前が買った株、どんどん株価が上がってるねー」とうらやましそうな眼差し。まさか資金を入れ忘れて買えなかったなんていえません……。