シングル女性には3,000万円のお金が必要
最近、20代〜30代の女性たちの間でよく話題になるのが、「老後のお金」のことなんだそう。中でも、シングル女性は、老後について真剣に考えている人が多いようですね。
まだ若いのだから、今からそんなに心配しなくても…と思わなくもないですが、それだけ、将来に不安に感じてしまう社会になっているということなのかもしれませんね。
そこで、今回は、シングル女性の不安な気持ちにお応えして、「老後を迎えるときまでに一体、どれくらいのお金を貯めておけばよいのか」について、お話ししますね。
老後資金がどれくらい必要なのかを知るには、まず、「老後にどれくらいのお金(生活費)がかかるのか」それに対して、「年金がどれくらい支給されているのか」を知ることが大切です。
参考までに、60歳以上の無収入のシングル女性世帯の家計支出の平均は、毎月約18万円、60歳以上の無収入の夫婦世帯の家計支出の平均は、毎月約24万円(平成18年度総務省調べ)となっています。
これに対して、現在のシングル女性世帯(正社員の場合)の公的年金の受取額の平均は、13万円、平均的なサラリーマン世帯の公的年金の受取額は、夫婦合わせて24万円、自営業の人や専業主婦がもらえる年金は、最大でも6万6,000円(平成17年度社会事業の概況)となっています。
この数字を見ると、サラリーマン世帯については、サラリーマン世帯の平均年金受取額が、24万円であることと照らし合わせると、理論上、生活費はほぼ年金でまかなえることになりますが、シングル女性の場合は、5万円程度のお金が不足することになります。
自営業の人やフリーランスの人は、かなり厳しい金額だといえるでしょう。
ただし、冒頭で挙げた家計支出の平均は、衣食住のいわゆる「基本生活費」における支出。
例えば、友達と旅行に行ったり、カルチャーセンターで習い事をしたりといった、ゆとりある老後を過ごしたいと思うなら、この金額に10万円程度のお金を、プラスする必要があります。
老後のお金(生活費)を計算してみよう!
では、ここで、ざっくりと老後の生活費がいくらかかるのか計算してみましょう!
ここでは、女性が85歳まで生きると仮定して計算します。
例えば、シングル女性の場合、基本生活ができればよい!という人は、18万円で、ゆとりある老後を過ごしたい!という人は、28万円で計算してみましょう。65歳以降の不足金額については、基本生活コースの人は、不足額5万円、ゆとり生活コースの人は、不足額10万円で計算してみてください。
1.無年金時代の生活費…現在、年金は、65歳から支給なので、60歳で定年すると、5年間無年金になります。
毎月の生活費×12ヶ月×5年間……(1)
2. 65歳以降の年金不足額
年金だけでは足りない金額×12ヶ月×20年間……(2)
(1)+(2)の合計金額がざっくりとした老後の生活費です。退職金や預貯金がある人は、(1)と(2)を合計した金額から差し引くことができます。
実際に計算してみていかがでしたか?衝撃を受けた人も少なくないと思いますが(笑)、まずは、必要以上にあれこれ心配しないためにも、現実を知ることが大切ですよ。
今から老後ばかりを気にするのはナンセンスですが、少しづつ、気負わずに、お金の準備していきましょう!