日経新聞ナナメ読み
2009/01/22
【9面】新車販売台数でトヨタが初の首位!
2008年の新車販売台数でトヨタがアメリカのGM(ゼネラル・モーターズ)を抜き、悲願の世界首位に躍り出ました。GMはなんと77年ぶりに世界首位の座を明け渡したことになります。
GMといえば、創業100年を誇るアメリカの代表的企業。M&Aを繰り返しながらアグレッシブな経営を続けてきましたが、金融危機による消費低迷で状況は一変。2008年には86年ぶりに無配に。政府が救済の手を差し伸べる事態になりました。
対するトヨタといえば、誰もが知っている日本の代表的企業です。持ち前の技術力を最大の武器に世界シェアを拡大。低燃費・高環境性能、低コスト・高品質――こうした時代のニーズへの堅実な取り組みが成長を支えてきました。
ただし、世界首位に立ったとはいえ、決して見通しは明るくありません。実際にトヨタの2009年3月期の業績は戦後初の営業赤字になる見込み。需要に対する生産能力は100万台強も過剰な状態にあります。こうした事態を重く受け止め、同社では先だって社長交代を発表。創業家出身である豊田章男氏をリーダーに、危機に立ち向かう構えです。
世界首位に立っても現実は厳しいのが今の時代ということなのでしょう。日本の自動車業界、ひいては日本の製造業の牽引役として、危機を巧みに乗り切り、新たな飛躍を遂げて欲しいと願っています。
大竹のり子
ファイナンシャルプランナー。(株)エフピーウーマン代表取締役。
大学卒業後、出版社での編集者時代を経て独立。マネー関連の書籍や雑誌の執筆、講演、テレビやラジオへの出演を通じてお金の基本をわかりやすく啓蒙している。
女性ファイナンシャルプランナーの全国ネットワーク「FPwoman*Club」を主宰。
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