2008/08/06
値上げすべきか、それとも価格据え置きか――小売業界の経営者にとって今もっとも大きな悩みのひとつが、こうした価格戦略なのではないでしょうか。
記事によると、ライオンは、主力商品である衣料用洗剤『トップ』の実質値上げを検討中だそう。材料高に加え、「少しでも割安なものを」と業務用洗剤やPB商品に人気がシフトしているのが大きな原因です。
さらに、こちらも節約志向の影響なのか、クリーニング店や飲食店向けの洗剤の売れ行きも落ち込んでいるとのこと。ダブル、トリプルで重なるマイナス要因に立ち向かう新戦略が必要になってきています。
一方、タカラトミーも価格戦略にお悩み中。こちらも材料高の煽りを受けているものの、なんとか「チョロQ=350円」という一線は守りたいと一生懸命です。しかし、そのためには8億円という製造原価の増加を別の手段で吸収しなければなりません。
同社の場合、特に考えどころなのが、「子ども」のお客様が多いということでしょう。お小遣いを握り締めてチョロQを買いに来る子どもたちにとっては、たとえ数十円でも値上げのダメージはかなり大きいもの。また、「家計が苦しいから」と楽しみにしていたプレゼントが買ってもらえなくなっても心が痛みます。
「ナナメ読み」でも最近多い「値上げ」の話題。この調子ではまだまだ続きそうです。
大竹のり子
ファイナンシャルプランナー。(株)エフピーウーマン代表取締役。
大学卒業後、出版社での編集者時代を経て独立。マネー関連の書籍や雑誌の執筆、講演、テレビやラジオへの出演を通じてお金の基本をわかりやすく啓蒙している。
女性ファイナンシャルプランナーの全国ネットワーク「FPwoman*Club」を主宰。