日経新聞ナナメ読み
2008/06/07
【11面】資生堂が化粧品大手で初の「ノルマ撤廃」
営業といえばノルマがつきもの――そんな常識も薄れつつあるようです。
資生堂が、スーパーや化粧品店向けの営業を担当する営業担当1,000人に対し、売り
上げノルマを撤廃します。これは国内の化粧品大手では初の試み。秋の人事考課か
ら、売り上げの代わりに顧客の再来店率や美容指導の開催数など「顧客満足度」を
フックに評価を行なうそうです。
一方、同業他社はというと、カネボウ化粧品は今後も売り上げノルマの達成度合いを
人事考課に反映させる方針。花王は、ノルマはないものの、店舗ごとの目標の達成度
合いが人事考課に関係してくるしくみになっています。
「企業の利益」と「顧客満足度」、そして「社員のモチベーション」。これらを同時
に追い求めるのは簡単ではありません。しかし、ステークスホルダーに支持される企
業になるためには、政治の世界でも取り沙汰されたように、「三位一体の改革」が必
要なのもまた事実。そういった意味で、今回の資生堂の挑戦は大きな注目に値しま
す。
もうひとつ、忘れてならないのは「製品力」です。どんなによくできたしくみがあっ
ても、製品そのものが魅力的でなければ意味がありません。国際的にも評価の高い日
本の化粧品ですが、三位一体の改革を成し遂げるためにも、さらなる「製品力」に期
待したいところです。
大竹のり子
ファイナンシャルプランナー。(株)エフピーウーマン代表取締役。
大学卒業後、出版社での編集者時代を経て独立。マネー関連の書籍や雑誌の執筆、講演、テレビやラジオへの出演を通じてお金の基本をわかりやすく啓蒙している。
女性ファイナンシャルプランナーの全国ネットワーク「FPwoman*Club」を主宰。
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