日経新聞ナナメ読み
2008/02/08
【1面】セブンイレブンも店長に残業代支払いへ
「店長は管理職ではない」として東京地裁が日本マクドナルドに対して残業代の支払いを命じた裁判。皆さんの記憶にも新しいところでしょう。
この判決を受け、セブン-イレブン・ジャパンが、店長に対して残業代を支払うという方針を固めたそう。対象になるのは、直営店に勤務する約500人の店長。自己申告によって残業代を申請し、会社側は申請されたすべての残業代を支払うという意向のようです。
ただし、残業代は支払うけれども管理職という位置付けは変えず、残業時間を短縮することで人件費負担を増やさないようにするのだとか。つまり、店長への残業代の支払いが単純なコストの増大にはつながらないということになります。
そうなると、「残業時間を圧縮することが、会社にとってプラスになるのかマイナスになるのか」ということが焦点になってきます。単に業務が遅延すればひいては会社の成長スピードにも影響を及ぼしかねませんが、反対に店長の意識改革によって作業効率がアップすれば、会社にとっても「お金で買えない」大きな財産を得たといえるでしょう。
企業にとって人件費と人材育成は、表裏一体の難しい問題です。今回の流れが、この出口の見えない問題のひとつの突破口となることに期待したいと思います。
大竹のり子
ファイナンシャルプランナー。(株)エフピーウーマン代表取締役。
大学卒業後、出版社での編集者時代を経て独立。マネー関連の書籍や雑誌の執筆、講演、テレビやラジオへの出演を通じてお金の基本をわかりやすく啓蒙している。
女性ファイナンシャルプランナーの全国ネットワーク「FPwoman*Club」を主宰。
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