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スワップを決める「金利」の正体とは?
長引く金融不安の中、各国で政策金利の引き下げが相次いでいます。
主なところを挙げてみても、10月29日にはアメリカ(FFレート)が1.5%→1.0%と0.5%の利下げ。10月31日には日本の政策金利が0.5%→0.3%と0.2%の利下げ。11月4日にはオーストラリアが6.0%→5.25%と0.75%の利下げ。さらに11月6日にはイギリスが4.5%→3.0%と1.5%の利下げ……とまるで雪崩のような状態です。
スワップ狙いでFX取引をしている人にとって耳をふさぐわけにはいかないのが、こうした利下げのニュースです。なぜなら、「今、FXは本当にハイリスク?」でも触れたように、FX取引の大きな魅力であるスワップは、通貨間の金利差を調整するところから発生しているものだからです。
日本の金利も下がったとはいえ、そのマイナス幅は0.2%。一方、アメリカは0.5%、オーストラリアは0.75%、イギリスは1.5%……と日本を上回っています。つまり、日本とこうした国々の金利差は、より小さくなる傾向にあるといえます。
では、政策金利が利下げになると、円売りのポジションで受け取れるスワップも同じ分だけ減ることになるのでしょうか?
正解は、半分イエスで半分ノーです。
なぜなら、スワップがいくらなのかを決定づけている金利は、厳密に言うと政策金利ではなくインターバンク市場の短期金利だからです。
もちろん、そもそも政策金利は短期金利を誘導するためにあるわけですから、大局的には政策金利=短期金利という図式が成り立ちます。
しかし、いくら政策金利に誘導されているといっても、短期金利は金融機関同士のやりとりの中で決まっていく「生きもの」です。ですから、需給のバランスが崩れれば、一時的に政策金利と連動しない金利になることもあり得るのです。
現在のような世界的な金融不安の中では、需給のバランスもなかなか平常通りとはいきません。その国の発行する通貨の流動性に対する不安が高まれば、そのリスクを回避するために「金利が高くてもいいからとりあえず確保したい」と多くの金融機関が考えます。その結果、短期金利が政策金利をはるかに超えてしまうというケースが起こるのです。もちろん、それによって金利差が大きくなれば、その分受け取れるスワップも増えるということになります。
考えてみれば、政策金利はたまにしか変わらないのに、スワップは日々変動します。これも、スワップがいくらなのかを決定づけている金利が、厳密には政策金利ではなく短期金利であることの証といえます。











