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「円/ドル相場」だけでは本当の価値はわからない!?
世界的な株安の中、為替相場も大きく変動しています。
為替相場といえば、多くの人が円/ドル相場を思い浮かべるはずです。テレビや新聞のニュースで「今日の外国為替市場は…」と取り上げられるのも、必ずと言ってよいほど円/ドル相場です。
しかし、よく考えてみると、円/ドル相場が表しているのは、円とドルの相対的な力関係に過ぎません。円高になっても、その理由が世界的に見て円の価値が上がったのか、はたまた単にドルの価値が低くなっただけなのか、はっきりと判断することができないのです。
そこで、注目したいのが「実効為替レート」です。
実効為替レートとは、特定の2通貨間の為替レートをみているだけでは分からない為替レート面での対外競争力を、単一の指標で総合的に捉えようとするものです。具体的には、円と主要な他通貨間のそれぞれの為替レートを、日本と当該相手国・地域間の貿易ウエイトで加重幾何平均したうえで、基準時点を決めて指数化する形で算出します(日本銀行より)。
つまり、通貨の価値をより現実に即して表した為替レートということができます。ちなみに、指数であるため、単位は「円」ではなく、「ポイント」で表されます。
もう少し具体的にイメージしてみましょう。
たとえば、過去3ヵ月の為替レートを見たところ、円/ドル相場が10%値上がり、円/ユーロ相場が20%値下がりしていたとします。この場合に、10%−20%=▲10%で、円の価値が10%値下がりした、といえるでしょうか?答えはノーですね。
ここで踏まえるべきは、対アメリカ、対ユーロとの貿易ウエイトです。なぜなら、貿易ウエイトが大きければ、それだけ実際に与える影響も大きいからです。ですから、それぞれの国や地域ごとの貿易ウエイトによって加重幾何平均が行なわれるというわけです。
また、このようにして算出された実行為替レートが、「名目実効為替レート」と呼ばれるものです。ここからさらに物価の変動を加味して調整したものは、「実質実行為替レート」(なんだかややこしい名前ですね…)と呼ばれます。
最新の実効為替レートは、日本銀行で毎日発表されています。金融市場が混乱している時だからこそ、円/ドル相場の動きもさることながら、実効為替レートの動きもチェックすることで、ブレない軸足を築きたいものです。











