FX&外貨
ヴィトンの値上げと為替の関係
円安の影響でヴィトンが値上げ!
今、めざましい勢いで円安・ユーロ高が進んでいます。この影響で、私たちの暮らしにも思わぬ影響が出ています。
例えば、ルイ・ヴィトンが7月9日から革製品を平均2.5%値上げしましたが、これも円安・ユーロ高の影響です。円安・ユーロ高が進んで日本円の価値が下がったため、為替差損を吸収する目的で日本での販売価格を上げたというわけ。
ルイ・ヴィトンは、昨年の11月にも円安・ユーロ高を理由に2.5%の値上げをしています。昨年から今年にかけて、カルティエ、ブルガリ、エルメスなども同様の理由で値上げをしてきました。
ブランド品のほかには、ワインや欧州車なども値上げされています。このように為替の値動きは、私たちの生活にもさまざまな影響を与えているのです。
ではここで、為替の値動きを示すグラフを見てみましょう。

このグラフ、上にいくほど円安になっているということを意味しています。3年前には1ユーロ=135.24円(2004年9月21日)でしたが、現在は、1ユーロ=162.51円(2007年9月21日)。3年間で27円の円安・ユーロ高になりました。これは上昇率にすると20%。3年間で20%も為替変動があったとわかれば、輸入品の値上げにも納得できるのではないでしょうか。
では、円安になると、ほかにはどんな影響が起こるのでしょうか?
円安で損する企業もあれば、トクする企業もある
円安は、私たち消費者だけでなく、企業にも大きな影響を与えます。
円安で損をするのは、エネルギーや原材料を海外から輸入する企業。円安に進むと輸入コストがふくらんで、企業業績の大きなマイナス要因になります。例えば、物を輸入する商社、燃料をたくさん使う航空会社や運送会社、電気・ガス会社などが挙げられます。
例えば、8月からツナ缶の値上げを発表したはごろもフーズは、マグロなどの原材料高と円安を値上げの理由に挙げています。為替の影響が回りまわって、私たち消費者に対する値上げにもつながっているのです。
その一方で、円安でトクをする企業もたくさんあります。電機、機械、自動車メーカーなど、欧米に向けて製品を輸出している企業では、円安がプラスに働きます。例えば、トヨタ自動車の場合、為替相場が円安に1円動いただけで、なんと100億円トクをするといわれています。
為替を味方につけて投資しよう
円安で損をするところ、トクをするところがわかったら、その知識を投資に活かしてみましょう。
これからも円安が続くと考えるなら、円安でトクをする輸出産業から株式投資の銘柄を選んでみてはいかがでしょうか。
また、投資信託の場合には、外国の債券や株式に投資するタイプを選ぶとよいでしょう。為替でトクをしたいのですから、為替ヘッジのないものを選ぶのがポイントになります。
もちろん、外貨預金・外貨MMF・外貨FXなどを利用して、直接外貨に投資するという方法もあります。
反対に、そろそろ円高に進むと考えるならば、これらへの投資は控えたほうがよいということになります。
円安を味方につけて投資で利益を得られれば、値上げをものともせずにあこがれのブランドバッグやワインを購入できるかもしれません。そう考えたら、為替の動向から目が離せませんね。






