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「分別管理」と「信託保全」

「分別管理」と「信託保全」とは?

これだけは知っておきたい!外為キーワード、第6回でご紹介するのは、「分別管理」「信託保全」です。

FXのリスクとして無視できないのが、「FX業者が経営破たんしてしまう」というリスクです。1998年の新改正外為法の施行以来、実際にこれまでも何社ものFX業者が経営破たんし、大きな波紋を呼んできました。

私たち投資家からすれば、為替変動リスクは覚悟の上であったとしても、「取引業者が経営破たんして資金が戻ってこない」という事態はなんとしてでも避けたいところ。そこで注目したいのが、「分別管理」と「信託保全」という言葉です。

 

「分別管理」とは?

「分別管理」とは、投資家から預かった資金を自社の事業資金と分けて管理を行うことで、2005年に施行された改正金融先物取引法により、すべての業者に義務付けられています。

身近な例えで言えば、子供がお年玉を貯めている預金口座(投資家から預かっているお金)と、日々の生活費などを出し入れする預金口座(FX業者の事業資金)とをしっかり分けて管理をするということ。これが徹底されていれば、「お母さんが、家計が苦しいから…って私のお年玉を勝手に引き出して使っちゃった…」というような、子供にとっての悲劇は起こりにくくなります。

でも実は「分別管理」が行われていれば100%安全とはいえません。これだけでは、FX業者や、業者が為替変動リスクを回避するために行うカバー取引の相手先が経営破たんした場合に、必ずしも投資家が預けた資金が戻ってくるとは限らないのです。

 

「分別管理」より一歩進んだ「信託保全」

そこで登場するのが、「分別管理」よりも一歩進んだ「信託保全」という言葉。FX業者を選ぶ際には、その業者が「信託保全」を行っているかどうかを必ずチェックしましょう。

「信託保全」とは、投資家から預かった資金を自社の事業資金と分けたうえで、第三者である信託銀行と契約を結び、預かってもらうことを指します。これがしっかりと行われていれば、万が一、経営破たんに陥ったとしても、預け入れた資金が信託銀行から戻ってくるということになります。

なお、これまで相次いだFX業者の経営破たんや投資家との間のトラブルから、金融庁はFX業者に対する規制を強化しようと動き出しています。4月に金融庁から公表された強化案によれば、すべてのFX業者に対して「信託保全」が義務化される可能性も。その場合、一部の業者が信託銀行に契約に応じてもらえず廃業に追い込まれるということがないとはいえません。しばらくは業界の動向から目が離せないですね。


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